【報告】5/13 横浜市立平楽中学校「国際学習」2年1組HUG

2017年5月13日(土)、今年度も平楽中学校国際教室のお手伝いを行いました。

平楽中学校の「国際教育」のねらいは
「ともによりよく生きよう」
「国際平和についての意識を高めよう」
「人権・環境・福祉」など多くのことと関連しあっていることに気づき、地球市民として生きる力を身につけよう」です。

さらに、
1.気づくこと、知ること
2.考えること
3.つながること、解決すること
を大切にして、1年生で世界を知る、2年生は考えを深める、3年生は自分を見つめ直すと、系統立て関連しながら学習を深めていく授業です。

今年度も「平楽中学校が避難所になったら?」を疑似体験してもらいました。「HUG」は避難所運営ゲームの略です。私たちは、2年1組の生徒さん全員に体験してもらうために総勢7名で伺い、読み手を務めました。生徒さんは5班に分かれて取組みました。
最初は、緊張をほぐすためにクイズを行いました。3問全問正解者は1人でした。

ゲームの説明を講師・石田が行いました。

「大切なところはメモを取るように」と伝えたところ、代表者がメモを取る班、全員でそれぞれメモを取る班、とすでにそれぞれのやり方の違いが見えました。次に体育館の通路や受付の設置をあらかじめ決めてもらいましたが、これも様々なパターンが見られました。使えない、使ってはいけない教室や部屋についても考えてもらい、校舎配置図に「×」で示してもらいました。
1から15枚目までのカードで練習しましたが、役割分担はスムーズに行えたでしょうか?

  

練習カードが終わると読み手は次々カードを読み上げていきます。ゲーム開始と同時に、ほぼ絶え間なく対応しなくてはなりません。リーダーシップをとれる生徒さんが、このようなワークショップを行うことでみえてくることもあります。

模造紙を掲示板に見立てて、避難者にお知らせすることを考えてもらいました。班ごとにそれぞれの特徴が出たと思います。一つの班では「明後日」を「日付」に書き換えていました。このようなちょっとしたことが実際には大事になると思います。
      

公開授業でしたので、保護者のかたも生徒の妹さんや弟さんも来て、興味深く見ていかれました。声をかけているかたもいらっしゃいました。ゲームの後半では「放置されているカード(人やイベント)が気になる、心配」という保護者の声もありました。
  

横浜市では避難所運営を中学生が主体となって行うことはありませんが、各班で様々な工夫がなされていました。この経験を活かして、いざという時に自分たちからも意見を言えるようになってほしいと思います。
    

私たちは2年1組を担当しましたが、1年1組では「Aha3de」、1年2組では「フリー・ザ・チルドレン・ジャパン」、1年3組では「地球の木」、2年2組では「DEAR 開発協力協会」、2年3組では「WE21ジャパン」3年生全体は「JVC日本国際ボランティアセンター」という講師陣が、それぞれの特徴を活かしたワークショップが繰り広げられていました。
生きていくうえで大切な力を育む平楽中学校の「国際教育」は、この後5月19日に各学年講義が行われ、校内スピーチコンテスト、7月の南区スピーチコンテスト参加へと続きます。その後、年々厚みを増している「実践報告集」が作成され、講師陣にも届けられることになります。今年度も報告集を楽しみに待ちます。

本日の311ネットワークの講師です。

HUG(避難所運営ゲーム)の効果や必要物品などの詳細は、かながわ子ども防災情報ステーション をご覧ください。

■講座概要■
日時:2017年5月13日(土) 9:45~12:00
会場:横浜市立平楽中学校 2年1組教室
参加者:33人(中学2年生)
講師:石田真実 
サポート:防災教育ファシリテーター 岡田賢吉 小峰道晴 谷本恵子 角川京子 西川哲 前田牧絵
【エリア】港南台、鶴見、高津、相模原、横須賀、鎌倉、葉山

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