【報告】8/25,28 防災ゲームワークショップ

今年度当団体は、「特命子ども地域アクタープロジェト」(事務局:NPO法人ミニシティ・プラス)に 参加しており、夏休み中の8月25、28日にNPO法人ミニシティ・プラスと協働で、小中学生・高校生を対象として、大人がつくった防災ゲームを体験してもっといいものにするための意見を出してもらう「防災ゲームワークショップ」を開きました。
以下は、3つの防災ゲームについて、参加者の中学生・高校生による4件の報告です。
DIG(災害想像ゲーム)、HUG(避難所運営ゲーム)、クロスロード(災害対応カードゲーム)の効果や必要物品などの詳細は、かながわ子ども防災情報ステーション をご覧ください。

防災プログラムの検証 レポート-1 DIG

日時:8月25日(木) 13:30~15:20
会場:横浜市都筑区中川 ハウスクエア横浜内 シェアリーカフェ
参加人数:15人、小4~高1

今回はブルーライン中川駅近くのシェアリーカフエというカフェで15人ほど集まり、防災プログラムの検証をしました。防災ゲームのひとつ、DIGゲー ムを行いました。DIGというのはDisaster Imagination Game の略で、このゲームは地図を使ったイメージトレーニングが出来るゲームです。

作業手順は…
1) 自分の住んでいる町の地図の上から透明なシートをかぶせ、
その上に・道路・鉄道・川と海岸線を色分けして書き込む。
2) 次に・公共施設・警察・公園を示すシールも色で分け、行ったことのある場所にもシールを貼る。
3) その上に別の透明なシートをかぶせ、そこに想定震度をまた色分けして書き込む。
4) 次に予想津波浸水部分にも色分けして書き込む。
5) 液状化の可能性のある所にも色分けして書き込む。
6) 5)までのすべてを書き込んだら、その地図を眺めて考えてみる。それぞれの意見を交わす。
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子どもたちは、しっかりと役割分担をして、協力して進めようとしていました。 友達と話しながら楽しそうに行っていましたが、少々苦戦していたところも見えました。

このDIGゲームは子どもがやるのには少し難しかったような気がしました。 これは自分のいる所が災害にあったときにそこがどれだけの被害があり得るのかが一目で分かります。自分の町でなくても、よく足を運ぶ場所のも作っておくといざとなったときに応用出来ると思いました。

村田美優(中1)

防災プログラムの検証 レポート-2 クロスロード

日時:8月25日(木) 15:50~17:00
会場:横浜市都筑区中川 ハウスクエア横浜内 シェアリーカフェ
参加人数:15人、小4~高1

私はクロスロードをやってみて、災害が起きて避難しても避難した場所がどのような被害になるか把握しておかないと自分の命は守ることができないと感じました。
災害のことを少しでも考えている人と、いない人では、実際に災害が起きた時に大きな差が出てくるなと感じました。自分の命を自分で守れる人は、このようなイベントに積極的に参加し、避難訓練を真剣に取り組んでいる人達だと思うので、自分も自然災害を他人事のように考えるのではなく、自然災害は身近にあるものだと思って生活して行きたいと思いました。

茂川亜実(高1)
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防災プログラムの検証 レポート-3 クロスロード

日時:8月25日(木) 15:50~17:00
会場:横浜市都筑区中川 ハウスクエア横浜内 シェアリーカフェ
参加人数:15人、小4~高1

今回はブルーライン中川駅近くの「シェアリーカフェ」というカフェで15人ほど集まり、防災プログラムの検証をしました。防災ゲームのひとつ、「クロスロード」というゲームを行いました。
~~クロスロードの手順~~
クロスロードはカードを使って行うゲーム。カードに書かれたお題を、自分が今、抱えている問題として考えて、YES・NOで自分の考えを伝えあいながらゲームをする。同じ意見がグループの半数を超えると、青座布団がもらえます。また、グループの中の少数の意見で、みんなが納得できる意見が出ると金座布団がもらえます。災害時に人それぞれの対応の仕方の意見が共有できるというメリットがあります。
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私の感じたことは…、
子ども(小学生から中学生)が行うには難しいということ。子ども目線と見ると、問題の一語一語が難しいので意味が分からず混乱してしまいます。問題文が長いというのも子どもにとっては整理がつかないのではと感じました。(実際に私もそうでした)
互いの意見を共有できるというのは凄くいいということ。実際にゲームをしてみると、不思議なもので、意見が何度も割れました。その意見には、自分が思いつかなかったような考えがありました。すべての意見に「なるほど」と頷くことができました。相手の意見をダメと言わないで、尊重することに意味があると思いました。
大人と子どもでクロスロードを一緒に行ってみたらどうだろう?かながわ311ネットワークの石田さんにお話を伺ったら、大人と子どもでは考え方が全然違うということで、その考えがどう違うのか比べたいと思いました。YES・NOと意見が同じでも、考え方が違うというのに驚きでした。やはり、これは子どもの柔らかな考えと、大人の断定的な考えの違いなのでは?と思いました。大人の意見を聞いた子どもの意見、子どもの意見を聞いた大人の意見。両方とも聞いてみたいです。

村田美優(中1)

防災プログラムの検証 レポート-4 HUG

日時:8月28日(日) 13:30~17:00
会場:横浜市都筑区中川 ハウスクエア横浜 セミナールームB
参加人数:14人、小4~高1

このHUGというゲームは、Hinanzyo Unei Gameの頭文字のHUGから来ています。
HUGは抱きしめると言う意味です。

このゲームは避難者(カード)を避難所に見たてた平面図にどれだけ適切に配置できるか、避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。
手順はまず、避難者カードの1番から15番を体育館に配置しながら、地区割りか通路をどうするか作戦会議をします。受付を決めます。
次の手順は残りのカードを配置していきます。
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このゲームをやっているときの参加者は、とても楽しそうにゲームをやっています。あるグループは役割分担をしていなかったため初めのほうはあわてていました、しかしだんだんと落ち着いていきました。
もう一つのグループは初めからきちんと冷静にゲームを進行していました。

全体を通して、みんな楽しみながら避難所運営の勉強ができたと思います。

洲濱森(中2)