【報告】台風10号岩泉・久慈への被災地支援活動9/13~17

8月19日に発生した台風10号は、8月30日に岩手県に上陸するという特異な進路をたどり、宮古市、岩泉町、久慈市は甚大な被害を受けました。
すでに岩泉町で支援活動を始めていた、NPO法人遠野まごころネットから連絡があり、また神奈川からのボラバス企画の打診を受け、
9月13日から17日に理事の石田が現地調査に入りました。

<1> 気象の概況  (内閣府 防災情報のページより抜粋)
○8月19日(金)に八丈島近海で発生した台風第10号は、26日(金)には発達しながら北上し、30朝には関東地方に接近、30日17時半頃、暴風域を伴ったまま岩手県大船渡市付近に上陸し、速度を上げながら東北地方を通過して日本海に抜けるという、特異な進路をたどった。台風が東北地方太平洋側に上陸したのは気象庁が1951年に統計を開始して以来初めてです。
○台風第10号の影響で、岩手県宮古市、久慈市で1時間に80ミリの猛烈な雨となったほか、28日0時から31日6時までに北海道上士幌町で平年の8月1ヶ月に降る雨量を超える329ミリを観測し記録的な大雨となるなど、東北地方から北海道地方を中心に西日本から北日本にかけての広い範囲で大雨となった。また、最大瞬間風速が岩手県宮古市で37.7メートル、北海道せたな町で36.5メートルなど東日本から北日本では暴風となり、海は猛烈なしけとなった所があった。

<2>被害状況
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<3>現地活動
【岩泉町】
(1)いわてNPO災害支援ネットワーク現地本部に合流し、現状把握
(2)ボランティア宿泊施設予約フォーム作成、自動返信プログラムの設定から運用開始
(3)ボランティア宿泊施設利用にあたってのルール作成のサポート(原案提供)
(4)避難所となっている龍泉洞温泉ホテルのFacebookページ作成、情報発信に関するサポート
(5)神奈川からのボランティアバス企画に関する調整
(6)第2回現地会議出席
(7)ボランティア向けマップ作成
  ①位置情報付のツイッターアプリDITSを利用して発信
  ②横浜でグーグルマップにプロット、発信者にフィードバック
  ③発信者が位置情報の誤差を修正、という手順で作成。

【久慈市】
(1)災害ボランティアセンターにて、現状把握
(2)ソフトバンク携帯電話の無料貸し出し手配
(3)ボランティア登録フォームの作成、自動返信プログラムの設定から運用開始
(4)久慈市災害ボランティアセンターFacebookページでの情報発信に関するサポート
(5)久慈市災害ボランティアセンターホームページの作成
(6)被災者配布用のチラシ(災害ボランティア依頼方法)作成。横浜のメンバーに原案作成を依頼し、久慈で修正
(7)市役所総務課にて、被災状況(数字)の確認、情報発信に関する意見交換
(8)神奈川からのボランティアバス企画に関する調整
(9)ボランティア向けマップ情報追加(上記参照)
  ①位置情報付のツイッターアプリDITSを利用して発信
  ②横浜でグーグルマップにプロット、発信者にフィードバック
  ③発信者が位置情報の誤差を修正、という手順で作成。

<4>横浜からの継続支援
(1)ボランティア登録フォームや自動返信プログラムのメンテナンス
(2)ホームページやFacebookページでの情報発信、ボランティア希望者からの問い合わせ対応
(3)神奈川からのボランティアバス企画に関する調整、旅行社と受け入れ先との連絡調整
   ⇒神田交通(株)から「2016年10月8日(土)出発!岩手県岩泉町台風10号災害復旧支援ボランティア」バス企画決定!(満員にて催行決定)

<5>所感
神奈川に戻ってしまうと通常業務に追われてしまい、あっという間に2週間が経ってしまいました。やっとこの報告記事を書くことができましたが、もっと早く掲載したかったなと、個人的には反省しています。
今回は突然決まった岩手訪問でした。岩泉で支援活動を開始した遠野まごころネットの多田一彦さんから連絡をもらい、同日に神田交通さんから「ボラバスやりませんか?」というお話をいただいたことがきっかけでした。
遠野まごころネットとは、かながわ金太郎ハウスからのお付き合いで、東日本大震災の直後からずっとお世話になっています。
ボランティア宿泊施設の運営や災害ボランティアセンターの運営補助など、当時の経験やノウハウが、ほぼそのまま役に立ちました。
昨年までは、被災地へのボランティアバスの企画・運行という形で被災地支援を行ってきましたが、今年に入ってからは熊本地震とこの台風10号で、ボランティアセンターの運営支援として被災地と関わるようになって分かったことは、災害被災地で必要とされることはほぼ変わらない=被災経験が次の災害被災地で活かせる、ということです。実際、この台風10号でも、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県沿岸南部(陸前高田、大船渡、釜石、大槌)の社会福祉協議会職員が宮古市の応援に入り、震災の経験が活かされていました。
また、岩泉には遠野まごころネットをはじめとする、いわてNPO災害支援ネットワークが支援に入っていましたが、久慈市のボランティアセンターにはそういった支援団体は一切入っていませんでした。
なので、私が提案したそばから「それ、やってもらえるんですか?」「これもお願いします!」と、次から次へといろいろことをお願いされました。
このように、広域的な視野で見たとき、県という単位で可能な限り支援の差がなくなるようにするには、どうしたらいいのか。
神奈川が被災地になったとき、同じようなことがきっと起こります。そのために今できる準備は何なのか。
課題を再認識した5日間でした。
引き続き、岩泉・久慈への支援を続けていきます。
神田交通(株)主催の岩泉支援ボランティアバスは、お話をいただいた時には正直「神奈川からボラバスは、距離的にも時間的にも難しいんじゃないかな」と思っていました。私たちの周りもそういう雰囲気だったのですが、時間が経つにつれて個人でボランティアに入る人がちらほら出てきて、その状況をFacebook等で見るにつれて「神奈川からボラバス出るんですか?」という問い合わせが増えてきました。
第1便は明日10月8日、40人満員で出発します。第2便、第3便も検討しているとのことなので、神田交通(株)のFacebookページ、NPO法人かながわ311ネットワークのFacebookページ等をご確認ください。