2016年4月22日(金)、逗子市の沼間小学校地区避難所運営委員会の研修依頼を受け、「DIG(Disaster Imagination Game=災害想像ゲーム)」のワークショップ行いました。
今年度第一回目定例会ということで、はじめて顔を合わせる方もいらっしゃったようです。地区ごとに分かれていただき、2班構成で行いました。
講師・石田より逗子の関東大震災時の歴史を紐解き、想定される地震について説明を行いました。地震から身を守るための「三つのない」について等もお話ししましたが、熊本地震発生からあまり時間が経っていないこともあり、皆さん真剣に聞き入っていました。
被害想定については既知のことで、さらに地元の状況については詳しい皆様がそろっていらっしゃいました。急傾斜地も多く、地盤が心配な個所もあるとのこと。過去に土砂崩れが起こったことがある場所についてもご存じの方が多く、ハザードマップに載っていない生の情報がどんどん書き加えられていきます。
スタート時は緊張の為か表情も硬く、少しぎくしゃくした感じもありましたが、ゲームが進んでいくうちに、それぞれが気づいたことを積極的にお話しされていました。
その時、どこにいるのかで身を守る手段が変わることや家族との安否確認の方法を決めておくことへの注意喚起も行いました。地震時の行動イメージを、ある程度の時間軸で考えておくことの大切さについてもお伝えしました。「避難」とは災害をやり過ごす知恵を持つこと、自分の命は自分で守る、ということを改めてお伝えしました。
今回の研修を通して、沼間地区は土砂災害の危険性が高い地域だということを改めて認識していただけたことと思います。
沼間小学校に沼間小学校地区の方以外の多くの避難者を受け入れなければならない事態も考えられると思います。
高齢者や身体障害者等「要配慮者」の方たちの避難ルートが、その時どうなっているか?もし火災が起こった場合の対応はどうするか?等々、地域の状況をよく知る避難所運営委員会の皆様だからこそ、多くの課題が見えてきたのだと思います。第一回目の定例会ということで、防災課の方も参加されていました。行政との連携も大切にし続けていくことも大事なことではないでしょうか。私たちにとっても有意義なワークショップとなりました。
ワークショップが終わってからは熊本地震での被災地を思い「熊本・大分応援」の募金も皆さん積極的になされていました。九州までは遠いので、現地に行っての支援活動はできないかもしれませんが、皆様の想いはきっと届きますね。
DIG(災害想像ゲーム)の効果や必要物品などの詳細は、かながわ子ども防災情報ステーション をご覧ください。
■講座概要■
日時:2016年4月22日(金) 19:00~21:00
会場:逗子市立沼間小学校
参加者:27名(自治会長20、学校長2、防災課2、事務局3)
HP等:沼間小学校地区避難所運営委員会Facebookページ
講師:石田真実
サポート:防災教育ファシリテーター 小峰道晴 谷本恵子 西川哲
【エリア】鶴見、鎌倉、葉山