NPO法人かながわ311ネットワーク宇城市現地支援の報告第4報です。
宇城市現地支援1名、横浜での後方支援2名の体制で活動しています。
4月26日
25日から災害ボランティアセンター稼働し始めたが、事務方のバックヤードの環境はまだ整っていなかった。午後にKDDIによってwi-fi機器が設置されたので、周辺機器等の接続作業を開始した。
また、救護テントが搬入されたので、組み立てた。ボランティア受付の流れを少し見直し、改善を行った。
青年会議所(JC)からボランティア活動用の資機材が届いた。翌27日からは200名程度のボランティアを必要とするニーズが上がってきているので非常に助かる。
また、JCから現地調査や現場リーダーとして2名程応援してくれるとのこと。
4月27日
27日は終日ボラセン事務所のwi-fi環境設定を行った。パソコンとプリンターの接続に予想以上に時間がかかってしまった。また、facebookページやHPでの情報発信についてのアドバイスは、横浜から受けた。
この日のうちにAmazonのほしいものリストの設定までこぎつけた。雨が多いので、被害の出ている家屋に、出来るだけ早くブルーシートをかけ終えたい。ただ、高所作業となるのでボランティアさんには依頼できない作業となる。
4月28日
宇城市の高校授業が再開したので、開所から3日間に比べるとボランティアの人数が減った。
午前中は社協職員といっしょにボランティアの作業先を巡回。建物の危険度判定が進んできたので、様子を確認。「赤」判定の多い地区もあった。
家人が雨でぬれた屋根から滑り落ちる事故が増えているという連絡があった。専門性のあるボランティアが5月6日(金)から入ってくれることが決まり、それまでは消防団の人が手伝ってくれることになった。また、応急危険度判定で「赤(危険)」の家でテレビや炬燵がついている状態があったという報告も。通電火災の恐れがあるので改めて注意を促すこととした。
28日現在でニーズの受付は299件、調査済み220件、未調査及び再調査79件となっている。ゴールデンウイーク中の団体ボランティアの問い合わせも入ってきているので対応を考える必要がある。
夜になってから詳細な調査が行われていなかった避難所に行き、環境を調査。感染症予防のための消毒と清掃、レイアウト変更が必要であることがはっきりした。29日、30日に保健所が主体となって改善を行うこととなり、アドバイザーとして参加することに。
4月29日
医療関係者のミーティングに参加。避難所の環境悪化が懸念されている。一番大きな避難所となっているウイングまつばせの環境改善に乗り出した。ウイングまつばせは市民の体育・スポーツの普及振興と芸術文化の向上を図るための複合施設として建設され、避難所指定されていたが、アリーナは危険判定がなされたため現在利用不可。ウイングまつばせ内ロビーやラウンジが避難者の居場所となっている。通路もきちんと確保されず、土足のままで出入りされていました。日中は自宅の片づけ等に出かけてしまうため、掃除もままならない状態である。
新潟県から派遣されてきた保健師さんから中越地震の際の体験を聞き、本格的な改善にとりかかった。掃除を行い、動線を確保し、レイアウト変更を行った。30日からは避難所内は土足厳禁となる。
学校が避難所として使用されているところは、学校再開に向けて順次明け渡す必要があり、避難所の統合を考える時期となってきた。ゴールデンウイーク中に、ウイングまつばせのアリーナが避難所として使用できるように補修される予定。