【PR】「季刊311ネット」 2015年春号

報道関係各位
2015年4月24日

横文字二段

「季刊311ネット」 2015年春号

~ごあいさつ~
去る3月11日に、神奈川県や他の支援団体と協力して、「3.11東日本大震災を忘れない・かながわ」を開催しました。当日は、平日にもかかわらず500人を超える方々にお越しいただき、東日本大震災からの4年の日々を共に振り返ることができました。屋外でのサンマつみれ汁配布など準備も大変でしたが、たくさんの方に写真展を熱心に見ていただけ、被災地の物品販売にもご協力をいただき、素晴らしい1日となりました。ありがとうございました。大勢の方と共に迎えた14時46分は、思いを新たにする感慨深い時間となりました。
「あれから、もう4年」「まだ4年」、どちらの思いも去来した3月11日でした。
さて、私たち「NPO法人かながわ311ネットワーク」は2回目の決算期を迎えました。事業年度3年目となる2015年度の課題は、団体の基盤強化です。以前から実施したかった、「児童・生徒の防災教育推進事業」がスタートします。これは、「平成27年度かながわボランタリー活動推進基金21協働事業負担金対象事業」として採択された事業で、基金の支援がいただけることは大変ありがたいことです。しかし、団体としての自己資金の投入も必要であり、組織基盤がしっかりしていない私たちにとっては、ある意味正念場を迎える年であるともいえます。
新しい事業の遂行と、基盤強化を課題に、3年目に踏み出していきます。引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
なお、5月16日 (土) に事業説明会と懇親会を予定しております。ぜひいらしてください (準備の都合で、事前申し込みをお願いしています。詳細は、http://kanagawa311.net/10931/ をご参照ください)。
image001image002
「3.11東日本大震災を忘れない・かながわ」での(左) 震災関連写真展、(右) 屋外でのサンマつみれ汁配布の様子

代表理事 伊藤 朋子

~各事業・プロジェクトの報告~

【イベント開催報告】 (担当理事 谷本)

image0033月には「市民活動フェア」、「3.11東日本大震災を忘れない・かながわ」と、活動の拠点を置いている「かながわ県民センター」でのイベントが続きました。
3月7日(土)、8日(日) に開催された「市民活動フェア」は、『市民活動、交流と協働「~想いとつながりを力に!継続可能な社会を目指して~」』と題し、かながわ県民活動サポートセンターを拠点にボランティア活動・市民活動を行っている団体、およびそこにかかわる人々の交流を深めるお祭りです。団体の活動紹介、ワークショップやシンポジウムなど多彩な催しが行われました。7日には「原発問題と地方の論理」と題して元福島県知事である佐藤 栄佐久氏の講演会も開催されました。
image004311ネットでは、1階展示フロアで「東北うんめぇもんフェア」と称し、被災3県からおいしいものを取り寄せて販売を行いました。あいにくの悪天候で来場者は少な目でしたが、県民センターを利用しているさまざまな団体や個人の方と知り合うよいきっかけとなりました。
3月11日は「3.11東日本大震災を忘れない・かながわ」を開催。主催は「3.11東日本大震災を忘れない・かながわ実行委員会」、311ネットも実行委員会の一員として計画段階から携わり、1階展示フロアで、「震災関連写真展」「神奈川県内避難者団体創作作品展」「被災地応援・東北特産品販売」「県内被災地被災者支援団体等活動紹介」を実施しました。展示された写真は、「いわき明星大学 reviveいわき」「(一財) 海の里創造基金」「(特非) @リアスNPOサポートセンター」「(一社) 東北地域づくり協会」からお借りしたものです。被災前後の写真は、震災の爪痕の大きさをあらためて感じさせるものでした。
image005そして、14時46分には、ホヤぼーや、かにゃお、そして来館中の多くの皆様と黙祷を捧げました。夜には、「東日本大震災の記憶と被災地の今。これから必要とされる支援」と題して、(一社) 防災プロジェクト代表理事 中井政義氏をお迎えしての講演会がホールで開催されました。平日でしたが、東北に思いを寄せる多くの方々が、仕事帰りに参加されました。
イベントを通じ、被災地支援継続の大切さをあらためて多くの方々と認識できたように思います。そして、震災の風化を防ぐ一助になれたのであれば望外の喜びです。

【災害復興支援事業】 (担当理事 谷永)

image006冬の間は、継続的に行っている活動協力先の「海べの森をつくろう会」の活動自体が少ないため、ボランティアバスの運行はお休みしています。その間に次の活動に向けた準備として、災害ボランティア講座を開講しました。2日間の実施で、のべ15人の方に受講いただきました。
1日目は、災害ボランティアを行うに当たっての心構えや、活動中の安全管理などを中心にした内容で行いました。初めて災害ボランティアに参加しようと思っている方も、ボランティア活動の経験者の方々も対象に、安全に活動を行うことを目指すための講座となりました。続く2日目は、ボランティア活動を行う中でのトラブルの事例をもとに、参加者が問題点を洗い出し、最善な対処法を探り共有しました。さまざまな立場の人や異なる年齢層の人たちが集まるボランティア活動だからこそ、知っておいていただきたい「多様性」について学ぶ機会となりました。
image007今回の災害ボランティア講座は、311ネットも加盟している「震災がつなぐ全国ネットワーク」でつながりのある、全国や世界各国で発生した災害支援を行う「(一社) ピースボート災害ボランティアセンター」に講師を依頼しました。いろいろな視点での話を聞き、その中から学びや気付きがあれば、との思いで今回の開催になりました。
参加者から、「普段はボランティア活動をすることに集中していたが、今一度、活動で必要なことを、聞いたり振り返って考えたりすることも必要だと気付きました」などという感想をいただきました。
今後も、このような講座やイベントなどを通して、安全かつスムーズに活動を行う必要性を伝えていきたいと思います。

【災害教育・防災教育事業】 (担当理事 石田)

「春の高校生バス2015」実施
image008311ネットとしては初めての企画となった「春の高校生バス2015」を、3月20日~22日 (夜行現地1泊) に実施、岩手県を訪問しました。今回は (株) 岩手県北観光、(公社) 助けあいジャパンとのコラボ企画という形で、中学生から大学生の17人、大人2人の計19に人の参加者とともに、担当理事の石田がスタッフとして参加しました。
3月16日(月)に事前学習を行い、参加者の顔合わせと被災地についての事前学習、参加に当たっての注意事項の確認を行いました。3月20日 (金) 夜に横浜を出発し、21日 (土) 浄土ヶ浜レストハウスにて朝食。旧田老町スーパー防潮堤視察、福幸きらり商店街にて昼食、大槌町内ガイドツアーを経て、遠野たかむろ水光園にて一泊。最終日の22日 (日) は、岩大E-codeの大学生に陸前高田市内をガイドしていただき、平泉レストハウスにて昼食後、世界遺産の平泉中尊寺・金色堂を拝観し、その夜に横浜に帰着しました。
image0093月28日 (土) には報告会を開催し、参加者の保護者をはじめ、ご寄付をいただいたみなさま等、約30人の方に本ツアーで見てきた被災地のこと、被災地の方々から学んだことをお伝えしました。最年少の中学2年生から高校生の保護者と、幅広い年齢層の参加者でしたが、それぞれが感じたことを一人一人発表してもらいました。お礼状を書いた参加者とご寄付いただいた方との対面の場にもなり、会場はとても温かい雰囲気に包まれました。

「児童・生徒の防災教育推進事業」が基金対象事業に
平成27年度かながわボランタリー活動推進基金21協働事業負担金対象事業として、311ネットの「児童・生徒の防災教育推進事業」が採択されました。すべての子どもが、いざという時に主体的に判断し行動できる力を身に付けることを目的に、小中学校での防災教育を推進していきます。1年目は、小中学校での防災教育の実施状況を調査します。都市部・沿岸部・内陸部からモデル地域を抽出し、夏休みに学校を訪問しヒアリング調査を行います。調査ボランティアは地域住民から募集し、ご協力いただきたいと考えています。また、地域特性に応じた防災教育プログラムを開発するため、「釜石の奇跡」と称された岩手県釜石市のプログラムを参考に、神奈川県内で取り入れられるよう研究を重ね、指導案や手引きの作成を目指します。本事業は神奈川県との協働事業ですが、311ネットの自己資金も投入しなければなりません。寄付金集めや助成金申請等でお力を貸してくださる方も募集しています。本事業を進めていくためには、防災をはじめ、まちづくりや教育、子ども支援などさまざまな地域活動をしている方々との協力が不可欠です。そういった団体をつなぎ、防災教育のコミュニティ作りも同時に進めていきます。

【災害情報活用事業】 (担当理事 伊藤)

「ICTを活用した災害ボランティア情報収集交換に関する研究会」の実施
image010
2014年6月から続けてきた、ICTを活用した災害ボランティア情報収集交換に関する研究会は、3月19日 (木) に50人ほどの参加を得て、1年の締めくくりを行いました。
多くの人の知恵を集めて2014年度の成果は、(1) 災害ボランティアセンターで必要な情報リスト、(2) ツイッターを使った情報発信収集ルートの提案と実験 (右図参照)、(3) 防災減災に必要な情報を集めたリンク集、ができました。(1) の結果は、(3) で作成したホームページに吸収していく予定です。(3) の防災減災に必要な情報を集めたリンク集について、現在下記のような形で防災減災のために必要なデータをまとめています。
http://ictkanagawa.wp.xdomain.jp/ かながわICT活用防災ポータル
http://ictkanagawa.jimdo.com/ ~お役立ち情報 (姉妹編) ~
http://seyasvn.wp.xdomain.jp/ (テスト版) 災ボラセンターHP (横浜市瀬谷区)
神奈川県域で防災に必要な情報を網羅すべく、今年度も研究会を継続していく予定です。

「かながわコミュニティカレッジ講座」開催のお知らせ
昨年度に続き、今年度もかながわコミュニティカレッジで講座を開催します。
◆入門編 (スマホを使いこなせていない初心者向け)
第1回 5月23日(土) 10:00~13:00 広報のためにスマホでできること
第2回 5月30日(土) 10:00~13:00 スマホでTwitter
第3回 6月13日(土) 10:00~13:00 スマホでFacebook
第4回 6月20日(土) 10:00~13:00 情報発信プラットフォーム
◆応用編 (デジタル防災マップを作ってみたい方向け)
第1回 7月18日(土) 14:00~17:00 発災時の情報コミュニケーション (講師 京都大学防災科学研究所畑山満則准教授)
第2回 7月25日(土) 14:00~17:00 災害現場で活かすデジタルマップ (講師 防災科学技術研究所水井良暢研究員)、
第3回 8月1日(土) 14:00~17:00 Googleマップ実習(1)
第4回 8月7日(土) 14:00~17:00 Googleマップ実習(2)

【産業復興支援事業】 (担当理事 米田)

image011「復興キッチンVol.9 — 東北3県飲み比べ (第3回復興バル)」を2月22日 (日) に開催。岩手、宮城、福島のお酒7種類と各県のおつまみを、参加者とスタッフ35人で楽しみました。気仙沼で同日同時間に開催された、「気仙沼の新酒を楽しむ会 (福宿販売店会主催)」と連携し、気仙沼会場とSkypeでつないでの同時乾杯やメッセージの交換を行い、発売前の「福宿」の新酒を、男山酒造 (純米酒) と角星 (吟醸酒) の両バージョンを特別に味わうなど、神奈川と気仙沼の交流を深めることができました。
image012東日本大震災から4年となる日が近かったということもあり、当日はメディアも取材に訪れ、参加者やスタッフの声を熱心に聞いていました(詳細は http://kanagawa311.net/10467/ をご覧ください)。
また、イベント報告にあるように、「市民活動フェア」及び「3.11東日本大震災を忘れない・かながわ」では、被災地の食材販売とサンマつみれ汁の無料配布280食を行いました。特に3月11日は、平日にもかかわらず予想以上の多くの方にご来場いただき、各団体の販売商品が早々に完売となる事態も・・・。寒い中、サンマつみれ汁が美味しかったこと (サンマつみれ汁は、塩釜市の翔ジャパン株式会社 http://www.office-web.jp/kakeru_japan/ の冷凍サンマすり身を使用しました。ぜひご家庭でお試しください)。ご来場、ご購入くださった皆さま、ありがとうございました。

産業復興支援では、2015年度も、2カ月に1度の復興キッチンを軸に、被災地食材の認知強化のためのイベントを継続実施していきます。皆さまのご支援とご協力をお願いします。次回のイベントは6月7日(日)に石巻マルシェとのコラボでの実施を予定しています。どうぞご期待ください。また、企画や準備段階からお手伝いいただけるスタッフの方も引き続き募集しています。ご興味のある方、ぜひともお問い合わせください( fukkokitchen@gmail.com )。

~会員募集のお知らせ~

311ネットも走り出してから3年目になりました。今年度、ゆうちょの口座振替、振込用紙により手数料無料で振り込める振込口座の準備などを進めており、ご案内が遅れていますが、5月16日 (土) の事業説明会までには会費納入の準備を整えます。
【正会員】 311ネットの組織運営に携わり、総会において議決権を持つ会員です。
【賛助会員】 主に会費によって311ネットを支援する会員です。年会費は個人3,000円、学生1,000円、団体10,000円を一口とし、何口でも構いません。
【ボランティア登録者】 各プロジェクトまたは事務局のお手伝い、ボランティアとして活動することで311ネットを支援する方々です。登録者としては、金銭的な支援はいただきません。
【資金支援者】 寄付で311ネットを支援する方々です。
【メルマガ会員】 311ネットの情報を受け取り、イベントへの参加や情報拡散によって311ネットを支援する方々です。
賛助会員の皆様もぜひボランティア登録をしていただき、各種のプロジェクトを支えていただきたいと思います。新たに「資金支援者」を設けるに当たり、「ストアーズ」というシステムを導入しました。詳しくは311ネットのホームページに記載していますが、随時受け付けていますので、ボランティア登録者、メルマガ会員の皆様にもお気持ち、お財布に余裕のあるときにご協力いただければと思っています。よろしくお願いいたします。

寄付のお願い
NPO法人かながわ311ネットワークは、小さな団体です。ぜひ皆様の寄付で私たちの活動を支えてください。
いただいたご寄付は、被災地や神奈川県内で行う支援活動に活用させていただきます。
ストアーズというシステムを利用しており、【クレジットカード払い】【コンビニ払い】【口座振り込み】の3つの方法でご寄付いただけます。
詳細は、http://kanagawa311.net/6363/ をご参照ください。
【クレジットカード払い】 VISA、Masters、AMEXの3種類が利用できます。システムの手数料は、NPO法人かながわ311ネットワークが負担します。カード情報を、NPO法人かながわ311ネットワークがお預かりすることはありません。
【コンビニ払い】 ファミリーマート、ローソン、サークルK・サンクス、セイコーマートでのお支払いが可能です。システムの手数料は、NPO法人かながわ311ネットワークが負担します。
【口座振り込み】 ストアーズでご入力後、NPO法人かながわ311ネットワークの口座宛の振込をお願いいたします。振込手数料はご負担ください。口座情報は、ストアーズのシステム上でご案内いたします。 ( http://kanagawa311.net/6363/ )
【お願い】 領収書がご入り用の方は、メール(info@kanagawa311.net)または電話070-5577-5394でお知らせいただきますようお願いいたします。また、ご寄付をいただいた皆様のご協力に感謝し、お名前や寄付金額をHPに掲載させていただきます。匿名をご希望の場合は、ご連絡ください。

※「NPO法人かながわ311ネットワーク」とは
2011年3月11日の東日本大震災から4年、今なお多くの人が仮設住宅での暮らしを余儀なくされ、復興を進めるにあたっては様々な問題が浮き彫りにされています。震災から2年間、神奈川県、神奈川県社会福祉協議会、神奈川災害ボランティアネットワークの協働事業として行われた「かながわ東日本大震災ボランティアステーション事業」で復興支援活動に携わってきた各チームのリーダー他の有志が集い、新たに「NPO法人 かながわ311ネットワーク」を起ち上げました。現在は定期的に被災地へボランティアバスを運行。現地で植樹活動を行っているNPOの支援の他、ホームページ作成支援など、多彩な支援活動を行っています。県内では、被災地東北の食材を使って、神奈川の料理人がつくる料理を堪能する「復興キッチン」やチャリティー販売会、若者を対象とした交流会、被災地の今を知る勉強会の開催など、地元神奈川で参加できる様々なイベントを行っています。また神奈川の地域防災力の向上のため、SNSやデジタルマップを使った防災勉強会の開催や講師の派遣なども行っています。
設立:2013年5月1日 NPO法人化:2013年10月1日

◆本件に関するご取材等のお問い合わせ先:
かながわ災害救援ボランティア活動支援室
「NPO法人かながわ311ネットワーク」
045-312-1121内線4140(火・水・金13時~19時)
070-5577-5394 (月~金10時~18時)
info@kanagawa311.net
http://kanagawa311.net

PDFはこちらからご覧いただけます。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。