【報告】海べの森21号

2014年11月21日から23日にかけて、今年度最後となる「海べの森21号」が運行されました。
海べの森21号参加者感想もご覧ください。

お天気よりは気温の方が気になる時期でしたが、まず横浜から8名乗車して出発。連休となるため、道路状況も心配でしたが、順調に東京着。6名が合流し、総勢14名で気仙沼へ向かいました。

最初の休憩は、東北自動車道の佐野SA。この週は、かながわ災害ボランティアバスチームの陸前高田行き、かながわ「福島応援」プロジェクト(kfop)の南相馬行きも運行されており、久々にボランティアでにぎやかでした。

佐野SAまでの間に「二本松から福島間で通行止め」の標示が出ていたため、この通行止めが解除にならない場合は、一般道に降りなくてはなりませんでしたが、二本松に差し掛かるころには解除となっていました。

いつもボランティア活動に備えて準備する岩手県の道の駅かわさきは、6時の時点で気温4度でした。初参加の方は、この地を襲った水害についての看板を見て、驚いていました。思わぬところでも災害がおこっているのですね。
    

気仙沼に8時半に到着。まずは、海べの森をつくろう会の理事長・菅原さんからの挨拶。地元の人たちと一緒になっての植樹活動となりました。

苗木は、AEON株式会社から東北で育てられた苗木3,000本提供されていました。メッセージがつけられた苗もありました。
植樹地は、震災前に神社があったところで、神社再建の為に木を植えるということでした。
   

私たちの作業中に海べの森をつくろう会の方が豚汁を作っていてくださり、昼食時においしくいただきました。

当初、私たちのバス参加者の人数がいつもより少なめだったため、植え終わることはできないのではないかと思われましたが、作業は順調にすすみました。天候もよく、この時期としては気温も上がり、また風が強くなかったことも大変助かりました。午後、残りの苗を一気に植え、わらで養生をし、そのあとの縄かけまで済ますことができ、参加者一同、達成感を味わえました。
  

活動後、菅原理事長に付近を案内していただきました。やはり、忘れてはならないのは東日本大震災で犠牲になられた方々のこと。杉の下の慰霊碑にお参りしました。慰霊碑に刻まれている氏名や年齢を見て、声もありません。その後は杉の下の慰霊碑と同じような高さの土地で津波に流された人がつかまって助かったという木のそばまで行きました。これが、海べの森をつくろう会の原点なのでしょう。地盤沈下をした海岸線も見ました。改めて地域の再生について考えさせられました。

    

海べの森をつくろう会の事務所を後にして、いつものおさかな市場へ。そこからはグループごとの行動です。夜行バスで東京・横浜まで帰るのでお風呂ですっきりし、気仙沼のおいしいものを堪能しました。

今年は、各地で自然災害が多発したため、一層東日本大震災の風化が進んでしまったように感じた方も多くいらっしゃり、帰ったら周りの人に伝えていくことの大切さを話してくださいました。

冬季の作業は、大人数を必要としない程度のものとなるとのことで、海べの森をつくろう会側と話し合って、このバスが今年度最後の便となりました。海べの森をつくろう会の次年度の活動予定を伺いながら、私たちがどのように被災地に寄り添えるか、また、神奈川からできることはないか等、しっかり考えたいと思います。

2014年度、当団体の海べの森号にご参加くださいました皆様に御礼申し上げます。

植樹した苗木が、順調に育ったところも是非見に行きたいですね。

 

モバイルバージョンを終了
%%footer%%