【予告】食べるボランティア 復興キッチンVol.3 わたしたちの『東日本大震災から1000日』

わたしたちの『東日本大震災から1000日』
~第3回復興キッチン陸前高田編に寄せた想い~

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○ そもそもの、「復興キッチン」

12月7日(土)に、第3回復興キッチンを横浜市南区にある男女共同参画のための総合的な施設「フォーラム南太田」にて開催します。

復興キッチンは、「さくらWORKS<関内>」を会場に、「飲んで食べて復興支援」というイメージで開催してきましが、今回は、公共施設をお借りし、ランチビュッフェ形式でのノンアルコールの復興キッチンとなります。

「そもそも、復興キッチンってなんだろう」、第3回準備のミーティングで、そんなことが話題に出ました。未曾有の大災害だった、東日本大震災。2011年3月11日の発災当時、「何かしなければ」「これは一大事だ」、そう多くの方が思ったことでしょう。

それはわたしたち「かながわ311ネットワーク」のメンバーも同じ。その思いはのちに、がれき撤去のボランティアを被災地に運ぶボランティアバスや、さまざまな支援の形態を生み、現在に至っています。

震災から2年が過ぎ、「支援の形が変わる」、そう思った時期に、立ちあげたのが「復興キッチン」です。

がれきが撤去された東北の街が、これから本当の意味で復興していくために、被災した人たちの明日につながる生業(なりわい)づくりを、離れて暮らすわたしたちが出来る応援は何かと考えたときに「東北の食材を食べて飲んで応援しよう」となったのです。

イベント担当ディレクターであるわたしは、実は二回目気仙沼の回からのスタッフ。第一回の岩手大槌は、ゲストとして参加していました。なにかしたいけど、どうしていいか判らない。被災地とどう向き合えばいいか判らない状態で悶々と過ごしてきた2年半。そんなとき復興キッチンと出会い、被災地と離れて暮らしているわたしたちにできる関わり方があるのを知りました。

○「復興」って、なぁに?

12月4日で、発災から1000日を迎えます。「震災1000」、第三回の開催に向けての話し合いで出てきたこのキーワード。1000という数字は、決して軽くありません。その一日一日は本当に重く、色濃いもののはず。この1000日の間には、「被災地」という言葉が不本意だった方もいるかもしれません。朝ドラ「あまちゃん」の夏ばっばの「(自活しなきゃ)いつまでも被災地だ」という言葉に、共感した方もいるかもしれません。

第三回に向けたミーティング中に、あるスタッフが言い出しました。
「復興って、なんだか言えますか?」
「復興」というものの答えが、人により千差万別になり始めている。そのどれもが間違いではないと思います。でも同時にいろいろあるからこそ、ちゃんと見極めて自分なりに判っているべきじゃないかと感じることもあります。

震災1000。一人一人と、その間の思いの交換を誰かとしたほうがいいのではないか。皆さんは、そんなことを思ったりしませんか?「復興キッチン」は、そんな場でありたいと、ちょっと思い始めています。

○第三回 陸前高田のおいしいものたち

第三回は岩手陸前高田のおいしいものが主役。先日の台風でも報道されていたリンゴ被害。陸前高田にはリンゴをはじめ、他にも多くのおいしいものがあります。
今回のメニューは、以下の通り。

・牡蠣…パエリア、グラタン
・鮭…焼き魚、その他調理
・イクラ…イクラパスタ
・熊谷ホルモン…ホルモン焼き
・ラム肉…焼き肉
・リンゴ…生、アップルパイ、ソース
・たかたのゆめ…ごはん
・リンゴジュース
その他、トマト、ニンニク、カボチャなどを使う予定。
未確定ですが、生物(刺身)追加の可能性あり。

また今回は、リンゴを使ったソースで食材とのコラボを検討中。シェフが腕と脳みそをフル回転させて、復興キッチンらしい趣向をこらしているところです。
震災1000。その日を、どこで誰と迎えますか? そのとき、何を考えますか?
第3回の復興キッチンがあるのは、そんなころ。あなたの1,000日をお話に、生産者の方たちや、東北のみなさんがどれだけ頑張ってこの1000日を過ごしてきたのか、そんな想いを分かち合いに、ぜひ会場にいらしてください。

東北の美味しい食材を使った料理と、復興キッチン流のおもてなしをご用意して、スタッフ一同お待ちしております。

食材の仕入れの都合上、事前申込みをお願い致します。
こちらからお申し込みください。

記 復興キッチンチームイベント担当ディレクター 水口美恵子 吉田信雄

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