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富士宮東高校
先月、海べの森14号に参加してくれた静岡の高校生がいました。
静岡県立富士宮東高校3年生の男子3名。
出発前に少し話をすると、なんと、学校行事(遠足)で横浜に来ていたので、学校に帰らずそのまま海べの森便に参加するとのこと。
バスの申込みをした後で遠足と日にちがぶつかっていることに気づき、先生方をなんとか説得して参加の許可をもらったそうで、
「帰ったら全校生徒の前で報告しないといけないんです。それが条件だって言われて」
と、少しモジモジしながら、でも新しいチャレンジにわくわくするような表情で出発していきました。

集会1

集会2

1ヶ月ぶりに再会した彼らは、緊張した面持ちで、報告をしてくれました。
かながわ311ネットワークの紹介から、気仙沼の被災状況(宮城県HPから引用)、行程の説明をし、現地で見た津波到達点の表示や作業中の写真、現地で案内していただいた場所は写真を中心に説明しました。
また、現地の方のお話をそのまま文字に起こして読み上げていました。
防潮堤の話から、新聞記事を引用して静岡県でも防潮堤を作る計画があり、今年度76億円もの予算がついている、ということを訴えていました。
現地で聞いてきたお話を、自分の地域に置き換えて考えることがとても大切だと、繰り返しバスの参加者のみなさんにも伝えてきましたが、彼らはきちんとそれを実行してくれました。

左から、遠藤くん、望月くん、野村くん

左から、遠藤くん、望月くん、野村くん


望月春樹くん(写真中央)
今年の3.11の頃、テレビの報道を見て自分も行ってみたいと思って探しました。遠足の日とかぶっていたのは焦ったけど、静岡も大きな地震が来る心配があるしとても他人事とは思えませんでした。災害はいつくるか分からないので、今ある生活を大切にしたいと思います。

遠藤真くん(写真左)
興味はあったけど自分では行動出来ずにいました。望月くんから誘われた時には参加費が高くて少し驚いたけど、行ってよかったです。テレビでは復興してると言っているけど、まだ更地だった。被災者の声を直接聞いたことで、今まで聞き流していたニュースも目に入るようになりました。

野村亮亘くん(写真右)
気にはなっていたけど、どうしていいか分からなかった。望月くんに誘われた時は、横浜までどうやって行けばいいか不安でした。テレビで見ていただけだったので、現地に行かなければ分からないことがたくさんありました。この発表をするためにいろいろ調べたし、ニュースや新聞を気を付けて見るようになりました。

学年主任の先生と校長先生に、お礼とともに、普段の防災に関する取組についてお話を伺いました。やはり静岡の皆さんは、災害に対しての意識が高いと改めて感じました。
・いわゆる通常の避難訓練に加えて、年に1回(12月ごろ)全県で総合防災訓練を実施している
・広域避難場所には、マンホールトイレが設置されていて、生徒や地域住民が使い方を実践している
・学年ごとに、消火訓練や降下訓練、運搬訓練、参集訓練などを行っている
・地域との防災会議を年2回実施している

学校の理解と協力がなければ、彼らのボランティアの参加も今日の報告会も実現できませんでした。
学校行事を途中で離脱することは、通常あってはならないことです。
しかし、学年主任の先生も校長先生も
「もっともっと自主的にボランティア活動に参加してほしいのです。なので、できる限り協力したいと思ったので、保護者にもご協力いただきました」
「福祉科の生徒は実習で地域の方にお世話になるのですが、普通科の生徒はそういう機会がないので、ボランティアでも何でももっと地域や社会に出て行ってほしいと思っています」
お忙しい中、報告会の時間を作ってくださったことも、
「彼らが感じたことを、他の生徒にも知ってほしいし、これをきっかけに行動に移せる生徒が増えるといいと思います」
と、とても前向きなお言葉をいただき、最後には「生徒に貴重な体験をさせていただきありがとうございました」とお礼まで頂戴してしまいました。
静岡県の学校での取り組みを参考に、神奈川でも防災の取り組みを深めて広げていきたいと思います。
(防災教育担当理事 石田真実)

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