私たちは東北の復興を応援しています


大横
2013年7月8月合併マンスリーレポート

 私達が活動の場としてきた「かながわ東日本大震災ボランティアステーション事業」は、2013年3月31日をもって事業終了しましたが、激甚被災地域の復興はまだまだ始まったばかりです。この2年間でご縁の繋がった被災地の方々と共に歩みながら、被災地の復興の一助となりたい、そのような気持ちから「かながわ東日本大震災ボランティアステーション事業」に関わってきた各チームリーダー、メンバーの有志が集まって、新たに任意団体「かながわ311ネットワーク(NPO法人申請中、以下311ネット)」を立ち上げました。私たち311ネットの日々の活動を広く知っていただきたく、マンスリーレポートをお届けいたします。実施した活動を報告するとともに、翌月以降の予定を掲載していきます。

■311ネット企画公募ボラバス「海ベの森2号」満席で運行
 宮城県気仙沼市階上(はしかみ)地区で活動するNPO法人「海ベの森をつくろう会」(菅原信治理事長)に協力し、復興を応援するボランティアバス「海ベの森2号」(主催・九鬼ツーリスト、企画協力・311ネット)が2013年8月9日から11日に運行され、現地参加組含め41人が苗木の移し替えや散らばっていた丸太の整理などに汗を流しました。
 「海ベの森1号」は準備不足などから参加人員が足りず中止となりましたが、2号は一転して参加申し込みが殺到。満席となり、311ネット企画として公募する歴史的な第1号となりました。今回から中学生の参加を募集、横浜と東京での発着となったことも参加しやすくなったとみられます。
 バスは9日深夜、横浜と東京でボランティアを乗せ、10日午前8時半、階上地区の禅寺「地福寺」に到着。「つくろう会」の菅原理事長と地福寺の片山秀光住職から東日本大震災発生時の階上地区の被災状況と、「海ベの森」を作ろうと活動を始めた経緯について話を聞きました。
 今回の震災で地福寺を除いて付近にあった数十戸の家屋は壊滅し、100人近い犠牲者を出しました。その中のある親族が地福寺に屋敷跡を寄進。菅原さんや竹山住職らが遺志をつなぎ「鎮魂の森」を造成しようと平成24年1月発足させたのが「海ベの森をつくろう会」との説明でした。
 今回のボランティア活動は今年10月19日に予定している第2回植樹祭に向け、新たに植える苗木を1本1本苗木ポットに移し替える作業と、屋敷に生えていた杉を伐採した後、近隣の敷地に残っている丸太の移動となりました。ポットに移し替えたのは、山で種子を拾って育てたシロダモ(シロタブ)。クスノキ科の常緑樹で水分を多く含んでおり、火災が森に押し寄せても鎮火してしまうとのこと。震災直後、気仙沼を襲った大火災でもシロダモなど保水力のある木の前で鎮火したそうです。
 一行はボランティア終了後、市内の鹿折唐桑駅近くにある陸地に乗り上げた「第18共徳丸」などを見学。温泉で疲れを癒し、復興市場で三陸の海の幸を楽しんだ後、深夜バスで11日早朝東京に、その後横浜に無事帰着しました。

■大槌ありがとうロックフェスティバル応援バス
 2013年7月27日、28日の2日間、岩手県大槌町で「大槌ありがとうロックフェスティバル(通称ありフェス)」(主催・大槌STANDING STANDING)が開催されました。震災から2年が経ち、瓦礫を片付けた後に残っていた建物の土台の撤去など、盛土に向けての作業が始まり、町の痕跡までが消えようとしています。仮建築で営業を始めていた店舗も移転を迫られています。地元の方々は先の見えない中で日々と向き合っている状況です。ありフェスは大槌の人々が、支援をしてくれた全国、世界の方々へ音楽で「ありがとう」と伝えるためのフェスティバルです。
 私たち311ネットは、グッズの事前販売・広報などの応援活動を行い、応援バスを企画しました。今回の参加者はリーダー含め17名。東北はまだ雨が続き、梅雨のまっただ中。バスは雨の中を大槌町へ向かいました。遠野経由で、おらが大槌復興食堂に7時過ぎに到着し朝食。食堂では、地元の高校生チームがひっつみ汁(岩手県の汁物郷土料理)の仕込みをやっていました。復興キッチンで横浜を訪ねてくれたAssistSANRIKUも浜焼きやトウモロコシで出店準備をしていました。テント張り等の準備には神奈川から別途駆けつけた仲間達が協力し、私達は2日間の駐車場警備と「ありがとうの花火」の警備が仕事でした。ところが初日の土曜日は開会の頃から雷も鳴る土砂降りとなってしまい、17時頃プログラム途中で中止となりました。翌日曜日、2日目の朝は、まず大槌町役場跡を訪ねお線香を手向けました。
 ありフェス会場に着くと、前日同様の土砂降り。大雨洪水警報も発令されていました。しかし天候を案じながら準備を始めると天気も回復し、無事開会!前日登場できなかったアーティストのプログラムも折り込みながら、会場は盛り上がりました。ロック演奏の合間には安度大神楽や上京鹿子踊り、陸中弁天虎舞などの郷土芸能も披露されました。
 日中は雲ひとつない晴天となり駐車場整理は比較的ゆとりをもってあたることができました。全国レベルで活動しているロックバンドも次々登場し、大盛況の中,ありフェスは進みました。
 夜になり、私達311ネットは花火の警備にあたりました。今回の花火会場はありフェス会場ステージのすぐ後ろにあり、立ち入り禁止区域に人が立ち入らないようにするのが主でしたが、車両の誘導にあたることもありました。
 昼まで開催が危ぶまれていた花火が、晴れた夜空に見事に打ち上がりました。この花火は、大槌町民からの寄付だけを資金に行われました。5月末から7月まで、毎週町内のドラッグストアの前に実行委員会のメンバーが立ち続けてきた「ありがとう花火」募金は、目標額の50万を遥かに上回る結果となったそうです!応援組の私達にとっても感慨深い花火になりました。
 花火の終了とともに警備は終了、最後の演目まで楽しんだ後、記念写真をとり、主催者側の担当者からの丁寧なお礼に送られて帰路につきました。

■復興キッチン始まる
 311ネットは、被災地東北の美味しい食材やお酒を味わい、継続的な購入に続けることで、東北の復興を応援しようとする「復興キッチン」を新たな企画として立ち上げ、7月18日(木)午後6時30分から横浜市中区の「さくらWORKS」で第1回の催しを開催しました。
 第1弾は岩手県大槌町の新鮮な魚介が中心。「牛乳瓶」に入って運ばれてきた新鮮な塩水ウニの手毬寿司や、東京ではめったに食べることがないマンボウの正肉とコワダ(小腸)の刺身、協力していただいたASSISTSANRIKU代表の高橋辰昇さんで作っている浜焼きなど。お酒も岩手県の地酒3種が提供され、お酒を飲めない人を除いた全員がそれぞれの味を飲み比べました。開催案内が県内各紙に掲載されたこともあって参加希望者はスタッフの予想を超える58人(スタッフを含め満員の65人)。大槌町出身という一家も参加され、久しぶりのマンボウに舌鼓を打っていました。
 東北には魅力ある海、里、山の食材が豊富にありますが、震災後は様々な理由で首都圏への流通が減っているのが現状です。復興キッチンは食材を切り口に被災地と消費地の連携を図ろうとするもので、消費者は現地に行かなくても食を体験でき、被災者でもある食材提供者は消費者と交流を進められると期待されます。

■これからの予定
・復興キッチン第2弾「気仙沼食材を味わい、楽しむ」
  日時・9月16日午後3時〜5時
  場所・さくらWORKS
・「海ベの森」ボランティアバス
◇9月20〜22日(満席)  ◇10月4〜6日  ◇10月18〜20日

■ボランティア募集
・311ネットでは、ボランティアバスの参加者をはじめ、イベント・勉強会の実施、物資提供、ITを活用した情報支援など、神奈川でも様々なボランティアメンバーを随時募集しています。復興までの長い道のりには、まだまだ多くの方の手が必要です。皆様のご参加をお待ちしております。詳細は(http://kanagawa311.net/)をご覧ください。

■ご寄付のお願い
311ネットでは、多くの仲間が日夜、一生懸命に活動しています。いただいたご寄付は、311ネットが行っている復興支援活動に活用させていただきます。ご協力をお待ちしております。
ゆうちょ銀行 記号:10200 番号:97583321
        店名:〇二八(ゼロニハチ) 店番:028  口座番号:9758332
        名義:かながわ311ネットワーク(カナガワサンイチイチネットワーク)

■かながわ311ネットワーク
 かながわ311ネットワーク(NPO法人申請中(代表理事;伊藤朋子))は、東日本大震災発生からの2年間、ボランティアバスに乗っての被災地支援、ホームページやSNSを基盤とした情報発信、被災地と神奈川の人々を繋ぐイベント、講演会、物資支援など、様々な活動をしてきた「かながわ東日本大震災ボランティアステーション事業」の有志によって、2013年5月1日に、設立されました。激甚被災地域の復興はまだ始まったばかりです。被災地の復興の一助となるため、また明日にも来るかもしれない神奈川の災害に備えるため、幅広い活動を展開していきます。

◆本件に関するご取材等のお問い合わせ先:
かながわ災害救援ボランティア活動支援室
045-312-1121内線4140(火・水・金12時~19時)
「かながわ311ネットワーク」
070-5577-0864(月~金10時~18時)
Mail:info@kanagawa311.net
http://kanagawa311.net/

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