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6月23日(木)横浜市立桂台小学校で全校児童(382人)に向けてお話をしました。この日は「第1回学校保健委員会」ということで、進行役は保健委員会の児童のみなさんです。
全校生徒が座布団代わりの防災ずきんを持って、体育館に集合しました。オープンスクール期間中とのことで、保護者の姿も30名ほどありました。

今年度の学校保健委員会のテーマは「命を守ろう 防災について考えよう」だそうで、5月に児童保健委員会が作成した「防災についての意識調査」を行いました。その報告はグラフも作成され、アンケートから浮かび上がった子どもたちの疑問についてもわかりやすくまとめられていました。

そのあとで「もしも私たちの町に大きな地震が起きたら」というタイトルで講師・石田がお話をしました。
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最初に「東日本大震災から学ぶ」ということで「釜石の奇跡」と呼ばれた事象について釜石の子どもたちの映像をみてもらいました。

続いて「横浜でも大地震は起きるの?~横浜の災害の歴史~」
関東大震災時の写真を数点見てもらいました。事前にいただいた子どもたちからの質問に「地震はいつ起きるの?」とあり、現在地球の活動が活発な時期に入っていること、天気予報のような予測はできないこと、いつ起きてもいいように備えておくことが必要、と話しました。
先日、政府の地震調査委員会から「今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」が発表されました。横浜は81%です。4月に大地震が起こった熊本の確率は7.6%でしたから、本当にいつ起きても不思議はないのです。
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「大きい地震が起きたらどうなる?」
大地震の映像を見て、大地震が起きたらどんなことが起こるのかを、子どもたちに聞いていきました。ちょっとショッキングな映像だったかもしれませんが、積極的に手を挙げて発表してくれました。
「3つのない」を守ることを確認し、「避難訓練のとき、先生から『机の下にもぐりなさい』って指示があると思うけど、どうして机の下なの?」と投げかけると一瞬、固まったように見えましたが、高学年の児童が答えてくれました。
続けて、「じゃあ、今、地震が来たらどうする?」の問いかけには、4年生がいち早く座布団代わりの防災ずきんをかぶりました。
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「みんなの町はどんな町?~被害想定~」
ハザードマップで被害想定の説明をしました。桂台小学校のある栄区は、津波の心配はないようです。学校周辺は急傾斜地が多く土砂災害は少し心配です。
子どもたちが塾や習い事で利用する大船駅周辺は大雨が降ると柏尾川が氾濫するようなので、注意が必要だねということを伝えました。
学校に近いいたち川も以前氾濫したことがあるそうで、大雨には充分気を付けようと付け加えました。

「災害時に役にたつもの」として、「緊急時飲料提供ベンダー」を紹介。災害などでライフラインが途絶えた際に、無料で飲料を提供してくれるという自動販売機です。飲料を無料で提供する目安は『設置先地域が、震度5弱以上の地震に見舞われたとき』、『設置先の所在市区町村に災害対策本部が設置されたとき』となっています。停電になった時にも利用できるような工夫もなされているようです。災害用自動販売機は公共施設に設置していることが多いので、注意して探してみるといいかもしれません。
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「災害時帰宅支援ステーション」のマークを見たことのある子どもたちが多くいました。どこか遠方に出かけているときなどはお世話になることもあるかもしれませんね。
「災害関係の標示」今回は津波に関する物を紹介しました。標識は、一人でも多くの命を救うための目印です。標識の意味をあらかじめ確認しておくことも大切ですね。
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釜石の小学生の言葉で締めくくりました。
・自分の身は自分で守れと、ずっと言われてきた
・お母さんやお父さんのことを考えないで、自分ひとりでも生き延びろって言われていた
・そのために訓練を繰り返してきたから「釜石の奇跡」ではなく実力を発揮しただけ

終了後の質問タイムには時間切れになるほど、たくさんの子どもたちが質問してくれました。養護の先生を初め、保健委員会の子どもたちが熱心に取り組んでいる様子がよくわかりました。このような子どもたちが増えることを願い、出来る限りのお手伝いをしていきます。

~後日談~
後日、担当の先生から、お礼の言葉とともに、とっても嬉しい報告をいただきました。
「翌日に6年生が鎌倉に社会見学に出かけたのですが、海抜や災害用自販機や帰宅支援ステーションなどを意識して歩く様子が見られたと保護者から話がありました。」
こういう変化があるからこそ、子どもたちへの教育が非常に重要なのだと、改めて実感しました。

■概要■
日時:2016年6月23日(木) 13:00~14:30
会場:横浜市立桂台小学校
参加者:382名(全学年) 教職員、保護者
講師:石田真実
サポート:谷本恵子