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ホール2015年3月14日に仙台で開催された防災世界会議で大きな話題を呼んだフォーラムを東京でも、という声で開催されました。KIDS NOW JAPANが主催、スマートサバイバープロジェクトが協力、大学生も実行委員会を作って企画参加していました。
講師としてお話をされたのは、佐藤敏郎先生と西條剛央先生。「大川小学校で起きたことについては、組織や立場を超えて向き合い、未来への学びにすべき」という観点から、何が起きたのか、事実に基づいて問題点が整理されていました。

佐藤敏郎先生は、宮城県石巻市出身で、震災当時は宮城県女川第一中学校に勤務。大川小学校に通っていた当時6年生の次女が犠牲に…。「小さな命の意味を考える会」を立ち上げ、スマートサバイバープロジェクトにも参画。全国の防災イベントで講演等行われています。「行ってきます」「ただいま」が言える当たり前と思うことが、決して当たり前ではなかったこと。この経験を無駄にしてはいけない、との思いで活動をしていらっしゃるそうです。

「大川小学校の悲劇」はご存知の方が多いと思います。津波被害が今までになかった地域に巨大津波が来たこと、ハザードマップで避難所に指定されていたこと、津波に対する避難マニュアルが整備されておらず、避難訓練や引渡し訓練が行われていなかったことなどが明らかになっています。
「事故検証委員会」が設置され、大震災から約3年後の2014年3月1日に最終報告書が提出されました。「なぜ裏山に逃げず校庭に留まり続けたのか、堤防の方に向かってしまったのかを、学校文化や人間関係も含め踏み込んで明らかにして欲しい」というのが遺族の願いでした。が、それに答える踏み込んだ調査はなされなかったと言われています。
「学校は子どもを預かり守る場」で、そこでの意思決定のあり方を検証し、教訓とすべきだろうと佐藤先生はおっしゃっていました。

西條剛央先生は、宮城県仙台市出身。早稲田大学大学院客員准教授、「質的研究」という方法論の研究者。スマートサバイバープロジェクトの代表。大川小学校でお子さんを亡くされたご遺族の要請を受けて独自に大川小学校の研究を進められました。
大川小学校の対応のまずさは、他の多くの地域にも共通してみられたが、なぜ大川小学校にだけこのような悲劇が起きてしまったのかは明らかにできていない。これは、再発防止ができないことを意味する。だからその構造を明らかにする必要があると。「学校文化の見直し」が必要ではないかと。拝見させていただいた論文は分かりやすいものなのですが、さらに洗練につなげていく、とのことなので詳細は記せません。2歳になるお子さんもいらっしゃることから「悲しい研究」とおっしゃっていたのが印象的でした。
西條先生のブログをご参考までに。

両先生とも、とても分かりやすいお話しでした。

12月26日には、講演会/パネルディスカッション「3.11を学びに変える」~あの日を語ろう、未来を語ろう~がJICA地球ひろばで開催されます。
関心のある方はぜひご参加ください。